2014/09/16

レースの総括

今回のウルトラマラソン参加にあたっては、エントリー開始となった春頃に再挑戦とトレーニングの開始を決心しておりました。練習時点から全くの手探りだった昨年とは異なり、今年はまずは自分の前回の走り方をしっかりと見直すことから始めました。2013年版大会記録集のスプリットデータをもとに、自分自身とほぼ同じ時間帯に完走したランナー20人、約1時間早くゴールした20人、それぞれの区間平均や標準偏差を計算し、自身の記録と見比べてみました。


 

明らかになったのは、前半の飛ばし過ぎと後半のスタミナ切れ。特に後者は大きな課題でした。そこで、6月以降、1回あたりの走行距離をとにかく延ばす努力をしました。その際、できる限り気温の高い日中を選んで走るようにしました。また、ゆっくりと走るのが苦手だったので(今もかなり苦手ですが)、実践できないまでも「意識して」遅く走ることを心掛けました。

また、グラフの60-70km区間の落ち込みから明らかなとおり、上りでのペースが遅すぎました(坂道走行自体は嫌いではないのですが)。これといった特効薬が思い浮かばなかったので、夏場はトレイルやクロスカントリー走もできる限り多く取り入れてみました。幸い、私の住む地域にはよい山道がたくさんあり、練習場所にはこと欠きませんでした。


かくして、2014年のレースを迎えました。
夏場の天候不順もあり、練習量が十分という確信はありませんでしたが、「後は貯まったチップを換金するだけ」と覚悟を決めました。


-------------------------

今回もGPS時計(Garmin 910XT)を腕に付けて走ったので、非公式な走行記録ならば自分で取得することができます。早速、データを抜き出し、昨年の記録と比べてみました。


スタートから50kmまでは昨年とほぼ同じペースで走っていたことがわかります。50km以降は、昨年よりもずいぶんとよいペースで走れており、しかも後半にはビルドアップができていました。狙いどおりの粘り強い走りができたことがデータからも示されており、まずまず満足な結果です。

GPSデータを活用すれば、走った各地点の標高情報も取り出せます。そこで、コースとペースとの比較も試みてみました。レストステーションでの休息や着替え、また、上り坂を除けば、概ねコンスタントなペースで走れていることがわかりました。ただ、こうやってグラフ化すると、新たな課題もいくつか見えてきます。 もし、次回があるのならば、今回の結果を踏まえてより良い記録を目指したいところです(もう少し涼しい季節に開催される、起伏のないコースのウルトラマラソンが理想ですが・・・)。   




-------------------------
<以下、私的なメモ>

・ウェア:
 速乾性シャツはパタゴニアのキャプリーン1(シルクウェイト)。気分転換のために前後半で着替え(微妙な色違い)。ショートパンツと靴下(5本指ソックス)は交換なし。もしかすると、全コース着替えなしでも良いかも。

・アンダーウェア:
 前半はファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュのノースリーブ、後半はアシックスの肩バランス(インナーマッスル)のノースリーブ。肩バランスは昨冬のフルマラソンでも好印象だったので、ウルトラでも着用。上半身(腕の振り)の持久力向上につながっている確かな感覚あり。

・シューズ:

 500km弱ほど走ったサロマレーサー。油断して靴紐が緩すぎ、靴の中で足が動いてしまう羽目に。結果、指の各所にマメが発生。基本的には指のマメ(指裏以外)は我慢が可能。前足部の裏はカーフガードとの擦れ防止のためにテーピングしていたので、特に問題なし(足裏のズル剥けは致命的なので、今後も要用心)

・日除け付きキャップ:
 モンベルのステンレスメッシュキャップ。真夏の練習時から愛用。高気温時には最適で、水被りの後でも蒸れは全く感じず。後半は、後頭部との間に氷を入れたりも。冷却効果抜群。

・カーフガード:
 CW-X。履いていたほうが安心(ロングタイツはここ数年、疲労回復目的にしか使用せず)。

・アームガード:
 ザムスト製。早朝や山の上で寒さを感じた時、また日差しが強烈な時にも着用するつもりが、結局はスタート直後にすぐに外してポケットに。軽いので、苦にならないのはよし。

・ワセリン:
 内股にはしっかりと塗っていたので擦れなし。足指まわりはもっと念入りに塗っておくべきだった。

・電解質サプリ:
 いつもどおり10-20kmごとに1-2錠ずつ。脚は全く攣らず。今回は、ほぼすべてのエイドで梅干しを食べたので、もしかするとミネラル系は足りていたかも(途中のトイレは2回。相当量の水分を補給していたので、収支を考えると発汗量はかなりのはず)。

・アミノ酸:
 販促で貰ったバイタルプロ。力価が大きいものほど不味いことが判明。補給がしっかりできるのあれば不要かも。

・エイド用持ち込みパワーバー、ゼリー等:
 2箇所の持ち込みエイドそれぞれに、タラミのどっさりゼリー×1、一本満足×2、オールレーズン×1袋、スポドリ500mL×1を用意。ただ、いずれも全く口にせず(各エイドで十分に補給)。次回からは不要。

・シンプルハイドレーションボトル:
 今回は、氷(+水)を入れて走るのに重宝。途中途中で、体や脚に掛けたり、頭からかぶったり。

・スパイベルト:
 容量的にはこれで十分。今後は、ワセリン、日焼け止め、サロメチールの持ち運び方を工夫すべき。小さな容器に入れて持っておくのがベター。

・その他:
 長距離ランニングでは、得意な部分で苦手な部分をカバーするのは難しい。全体のコンディショニング、全体の底上げが必要。

0 件のコメント:

コメントを投稿